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浦和高校ソフトテニス部麗和会
今回の大会で一番注目して試合を見たのが、松山高校の1年生ペア飯田・加藤組です。県個人戦において彗星のごとく現われ、並みいる強豪を押しのけ、優勝を飾った超新星です。2人共、中学生と見間違うような童顔、小柄です。特に後衛の飯田は165cm位しかなく、エッこの子が県1位?と思ってしまうほどの意外感がありました。もっと驚いたのはこの選手がどんな場面でもニコニコしていることです。ゲームポイントを取られようが、甘いロブを豪快にスマッシュされようが、前衛と1本ごとに近寄って、手をパンパンと叩きあって一言二言言葉を交わす仕草を繰り返していましたが、その間、いつもニコニコしています。プレーで一番驚いたのがセカンドレシーブの時、前衛オーバーすると見せかけて、ネット際にショートドライブツイストを放ったものでした。アッと思った時には2バウンドしていました。東松山南中学の時は県北大会1位、県では、さいたま川通中の田家に負けて3位になっています。その田家は今回の春日部高校団体戦メンバーに名を連ね、春日部ベスト4の大きな力になりました。

武蔵越生は足立が個人戦の準々決勝で川越東に負けた為か、前衛を2年生吉村から1年生の神部(小川東中)に変えてきました。パワフルで、武蔵越生の中島・石川より今後怖い存在になるかもしれません。川越東高が準々決勝で川口総合に勝った立役者は、1年生前衛渡辺(中学時、松高飯田の前衛)です。読みの良さ、プレーの正確さがファイナルゲームでの競り合いで勝利を呼び込みました。

また、大宮西高校躍進の原動力となっているのが、個人戦16本の渡辺(杉戸中)と、県南予選3位の飯川(上尾原市中)伊藤(与野西中)の1年生3人です。上尾は団体メンバー6人中4人が1年生です。桶川加納中から3人、杉戸中から1人で、中学時代県代表が3人、中でも、笠井は中学時代全国3位です。今春の県南選手権3位の2年生谷中さえ、団体メンバーからはじき飛ばされてしまいました。こうした大活躍の1年生も浮か浮かしていられません。来春にはまた中学時代活躍した新1年生がゴソッと参入してくるからです。

男子では断トツに傑出した現中3生はいませんが、女子では超目玉選手がいます。全日本U−18!に中学生で唯一入っている杉戸中の山納.・根岸組です。中2で全中優勝、今年一般の部!の全日本選手権大会(皇后杯)埼玉県予選会で優勝しています。中学生が今埼玉女子のNO1なのです。決勝で対戦したのが、市川さん(浦高4回卒)のお孫さん、高校NO1の市川さん(深谷商業高校)です。「皇后杯!」でも山納・.根岸組は2回勝ち、64本に入りました。市川さんも1回勝ち、2回戦で第1シード佐々木・.大庭(NTT西日本広島)に善戦しました。

また、男子の全日本選手権大会(天皇杯)埼玉県予選会では、大熊・川尻(川越東高校)が1位です。信じられないことに3位が川口市役所の菅野と中島・中島(武蔵越生高)です。「信じられない」というのは、菅野は一昨年の天皇杯優勝者だからです。「天皇杯」では中島組が1回戦大熊組が3回戦止まりでしたが、同じ高校生では高田商業から5組が出場、林田・巽がベスト8、小栗・榎が16本に入る健闘を見せました。これらすべて、昔は「ありえない話」だと思いませんか。低年齢化は女子の方が、体の成育が早い分、一歩進んでいるのかもしれません。山納・.根岸がどこの高校に進むかで、来年度の高校勢力図はガラッと変わってきます。噂では早大本庄とのことですが、もしそうなら、昨年杉戸中(関東団体1位)から入学して、今回の新人大会個人戦第1シードにランクされた日置(結果3位)との2枚看板で、全国も狙える高校に変身です。埼玉男子ではあまり例が少ないのですが、女子では県外の有名私立高校に進学する「県外流出」が、随分問題になったことがあります。今年インハイ優勝の名門「和歌山信愛女子短大付属高校」には、現在埼玉県出身者が2名います。東大合格者数ランキングの私立優勢の図は、スポーツの世界でも同様です。この話はまたの機会にしたいと思います。


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押し寄せる低年齢化の波 2009年11月20日 17:33