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浦和高校ソフトテニス部麗和会
日本のトップに君臨し続ける高田商業(奈良)。インターハイ団体なんと18回!優勝。今年のインハイ個人決勝をTVでご覧になった方も多いと思いますが、高田商業同士、勝手にやってくれという感じで、当たり前のように1、2位を独占していました。今年の高田商業団体は選抜、国体優勝ですが、インハイ団体では3回戦で敗れ、大騒ぎになりました。負けてニュースになる事自体、その存在の大きさ、強さの証明だと思われます。レギュラー6人を含め全日本U−18に7人が同一校から選出されるとは尋常な話ではありません。選手のすべてが小学生の時からその球歴をスタートさせています。早い人で1年生、遅くとも4年生からジュニアクラブで熱心なコーチから基本を叩き込まれてきたわけです。小学低学年から全国大会がある時代です。高校3年生で、競技歴12年です。今昔の感がありますが、目を他のスポーツに向けてみると当たり前の事なのかもしれません。ゴルフのタイガーウッズが3歳から、石川遼ちゃんは6歳からいずれも父親の手ほどきを受けて、「埼玉の誇り遼ちゃん」はまだ高校生ですものね。 水泳、野球、サッカー、テニス、..どんなスポーツでも「中学から始めました」という一流選手はなかなか思い浮かびません。スポーツではないですが、囲碁、将棋でも、小学生でアマ4段くらいはいくらでもいるでしょう。

さて、ソフトテニスの話に戻りますが、埼玉には杉戸ジュニア、芝SCジュニア、桶川ジュニアなど全国的にも有名なジュニアクラブが数多くあります。ジュニアクラブ→強豪中学校 芝東、杉戸、戸塚西、加納、小川東、広島、松山、樺松など→強豪高校 上尾、武蔵越生、川越東、松山、川口総合などというルートで、ジュニアで活躍した選手はほとんど強豪校に在籍しています。今年、インハイ3位の大熊・川尻(川越東)を見てみましょう。2人とも小学1年生からジュニアクラブに入っています。大熊は桶川ジュニア→加納→川越東、川尻は芝SC→戸塚西→川越東というルートです。各年代で埼玉はもちろん、全国大会でも活躍していました。川越東は偏差値も70と高く、この2人が浦高に来てくれていたら大変なことになっていたと思うのは私だけでしょうか。彼らの試合姿は、風格さえ感じられる、1回見たら忘れられないほど完成されたものです。埼玉を2分した武蔵越生の中島・中島組との対戦は火花が飛び散るような凄い戦いでした。中学校の大会は、もうジュニア大会の延長そのままという状況です。ジュニア出身の子にとっては、素振りからやっと試合を覚えた中学から始めた子に勝つことなど、まさに赤子の手をひねるようなものでしょう。ジュニア出身者が先頭集団を走る現在の高校生のレベルは数10年前と比べ、格段に高くなっていると言えるでしょう。何しろ全国小学生選手権は今年26回目ですから、40代以上の世代の方々にとっては、全く知らない世界です。30代、20代の会員の方々はジュニア出身者の多い強豪校にさぞ悔しい思いを重ねてきたのではないでしょうか。団体戦は関東大会県予選、インハイ県予選、新人戦、インドア大会と年に4回あります。昭和62年の関東大会県予選で浦高は見事優勝しました(優勝メンバー酒井・長谷川、川崎・黒田、黒川・上野、野沢・落合)。その後の23年間89回の団体戦優勝校を見てみましょう。1位上尾35回、2位川越東20回、3位武蔵越生16回、4位、松山14回、5位大宮開成4回。優勝校はこの5校のみです。浦高だけがこの23年間優勝出来なかったわけではありません。県団体戦に出場してくるのは89校ですから、84校はすべてこの23年間強豪校の前に涙をのんでいるわけです。ジュニア出身者がほとんどを占める強豪高校の中にあって団体戦メンバーは超エリート集団です。団体戦で強豪校に勝つということは、ほんとに難しいことがこのデータからもよく分かります。上位4校にせまっているのは川口総合、大宮西、春日部でしょうが、その打倒強豪4校、1位奪取の意気込みには鬼気迫るものがあります。


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ジュニア(小学生)から始めないと、もう中学高校で勝てない!?
 2009年11月13日 23:03