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県の団体戦は年4回行われます。
5月に行われる、地区予選なし約100校出場の関東大会県予選(昭和36年〜)、その大会のベスト32が出場できる6月のインハイ県予選(昭和27年〜)、地区予選勝ち抜き40校による11月の県新人大会(昭和49年〜)、この大会のベスト16のみ出場の県インドア大会(昭和50年〜)の4つです。
4つの大会の今までの合計は203回。その優勝回数の学校別順位は以下の通りです。
1位/73回・松山、2位/47回・上尾、3位/24回・川越東、4位/23回・武蔵越生、
5位/6回・川越、滑川、7位/4回・浦和、熊谷、大宮開成、川口、
11位/3回・本庄、12位/2回・熊谷商、13位/1回・川越工業、深谷、川越商、大宮西、川口総合

私も含めて古いOBは、川越東高や武蔵越生高との対戦はありませんでした。
それもそのはず、川越東高は昭和59年に開校(私立)、武蔵越生高(旧私立越生高)は、昭和56年に体育コ−スが設置され、それぞれ、その5年後に初優勝を果たしています。両校はその当時から現在まで同じ顧問が一貫して指導、インハイ個人3位、関東大会団体個人優勝など、数多くの実績を挙げ、全国区の強豪校になっています。

浦高の優勝は関東県予選2回(昭和38・62年)、インハイ県予選2回(昭和38・61年)の4回。浦高の最後の優勝、昭和62年の関東大会県予選(40回・41回卒)以降、優勝校は上位4校と大宮開成、大宮西、川口総合の7校のみです。
(注/大宮開成高は平成10年〜16年スポ−ツコ−ス設置)
 また、ここ10年の優勝校は以下の通りです。(/40回)
1位/15回・松山、2位/14回・武蔵越生、3位/6回・川越東、4位/3回上尾、5位/1回・川口総合、大宮西
(注/川口総合高の前身は川口女子高、平成9年より男女共学。平成30年に市立川口高・県陽高と3校統合の予定。大宮西高は、平成31年4月から完全中高一貫6年制の学校に衣替え、平成29年4月以降、新入生の募集を停止。)
ここ10年で4強の優勝回数はかなり拮抗してきており、毎大会、激しい優勝争いが演じられています。
埼玉県でも野球やサッカ−など多くのスポ−ツで私立校が席巻する中、松山、上尾など公立校が頑張っているソフトテニスは、数少ない例と言えるかもしれません。

 さて、今年の県大会団体戦を振り返ってみます。
関東大会県予選、インハイ県予選の決勝は、何れも松山vs武蔵越生。松山高が接戦を制し優勝しました。熊谷高が、両大会共3位に入る大健闘、関東大会県予選では、3位決定戦で川口総合高を破り、関東大会出場を果たしています。
浦高は、坂戸西高、埼玉平成高に敗れ、昨冬の県インドア大会ベスト8から急降下、2回続けて32本留まりに終わりました。

県新人大会は、川口総合高が、準々決勝で武蔵越生高、準決勝で松山高の優勝候補2校を、何れも3番手ファイナル勝負の激闘を制し決勝進出。一方、今年前半の2大会8本留まりで、前評判の低かった川越東高は、西部地区予選で武蔵越生高を破り1位通過し、第1シ−ドを引き当て、順調に決勝戦に進出。決勝戦では川越東高エ−スの原・宇野ペアが、県新人大会個人戦優勝の川口総合高・長・井上ペアを一蹴する活躍で、川越東高が優勝しました。
浦高は、県南地区予選で大宮西高を破り、初の3位通過が効き、1回戦草加、2回戦草加南高の東部地区2校と対戦、比較的楽に8本入り、県インドア大会3年連続出場も決めました。
準々決勝では、松山高と対戦。いつ以来か、少なくとも12年振り以上でしょう。1番手、2番手同士がぶつかった試合は、各ゲ−ム競るものの、中々最後のポイントを松山高は取らせてくれません。松山高選手の1本1本に対する集中力がケタ外れに高いと思いました。0、0と、まさに完敗でした。
 4強の一角、上尾高の変調がこの大会でも止まりません。今年3大会連続の32本留まり。県個人戦16本の枠外選手(来春の県大会地区予選免除)が2ペアいるにもかかわらず、昨年に続き、県インドア大会出場を逸しました。関東大会団体個人共5回優勝の名門・上尾高の凋落は、どん底まで来た感じです。来年のV字回復なるか、注目されます。

 最後の大会、県インドア大会は、12月27日、所沢市民体育館に於いて、開催されました。
関東選抜大会県代表2校を決める大会で、関東選抜大会に於いて出場18校中、上位6校は、3月、全国選抜大会に出場となります。
抽選の結果、同じブロックに県南3校が集まり、初戦、大宮西高と今年3度目の対戦となりました。5月のさいたま市団体戦では、大宮西高の7連覇を阻止して優勝しています。
第1戦、山本・大泉vs關・増山戦。山本・大泉は、さいたま市個人2位。インドアでの練習試合では、左利き關君のカットサ−ブに合わず、負けています。
大事な初戦、關君の高いロブを大泉君が、恐れずベ−スライン近くまで下がってスマッシュという場面が多く見受けられ、徐々に追い詰めていきます。大泉君は、松山・武蔵越生の前衛にも負けない実力を十分に発揮し、山本君の気合のこもった声が館内に響き渡り、C−2で快勝。
第2戦、高橋・佐川vs松本・佐藤戦。高橋・佐川はさいたま市1位、キャプテンチ−ムです。序盤、ミスが目立ち調子が悪そうです。対して相手は思い切りのいいポ−チが面白いように次々と決まります。村松さん(15回卒)が、高橋君のお父さんに、「どこか体調でも悪いんですか?」と聞いていた程でした。ゲ−ムカウント1−3と追い込まれ、後がなくなってから、ようやく、ボ−ルが繋がりだし、佐川君の安定感も戻ってきました。ファイナルは危なげなく7−3で勝ち、1回戦突破ベスト8を決めました。
彼らは、どんな時でも勝負にこだわり諦めません。自分達が最低の調子で相手が絶好調でも、結果を出す(勝つ) 「対人競技の理想」に近づいているのかもしれません。
第3戦、武田・目高vs橋本・橋本戦。武田・目高は、9月、新人大会個人戦県南地区予選で、雨の中、ノ−シ−ドから4回勝ち、ベスト8で県大会に初出場したペアです。このブレ−クにより、一気に団体戦レギュラ−の座を掴みました。一球一球2人で作戦を確認し、粘り強いプレ−をします。しかしこの対戦は、勝負が決まっていたせいか、完敗でした。

準々決勝は川口総合高と対戦。同校は今年団体戦、4位、3位、2位と好調で、関東選抜初出場を狙います。
初戦、高橋・佐川vs柳沼・秋元戦。相手は、佐川君と同じ上青木中学の同級生、後輩ペア、県新人大会個人戦16本・枠外選手です。高橋・佐川は、落ち着いた試合運びで、相手を翻弄、常にリ−ドを保つ展開で、C−2と先勝。
第2戦、菊池・遠藤vs小林・岸戦。菊池・遠藤の1年2年ペアは県新人大会個人戦県南地区予選でベスト24で県大会初出場を果たしています。小林・岸は同予選で優勝。新人大会団体戦でも武蔵越生、松山戦に勝った立役者です。
さすがに、技術レベルが高く、遠藤君のストップボレ−を素早い前進でクロスショ−トに切り返した技には、思わず「うまっ!」と声が出ました。浦高ペアも前半は菊池君の鋭いシュ−トと遠藤君のダイナミックなプレ−でよく食いついていたものの、4G目に突き放され、1−Cで敗退しました。
第3戦、山本・大泉vs長・井上戦。他の準々決勝は、松山、武蔵越生、川越東が簡単にA−0で勝っている為、この対戦のみ、広い体育館で唯一行われました。
長君は身長160cm程度、小柄な1年生ですが、関東中学個人優勝(昨年・川口芝中)、県新人大会個人戦優勝と、抜群の実績を挙げています。カットサ−ブ、ロブが巧く、前後左右に散らしたりアタックもしたり、技術の引き出しを沢山持っています。
どんなボ−ルもコ−ト内に収めてくる後衛と、決定力抜群の長身前衛・井上君相手に、山本・大泉ペアもよく対応しました。しかし、先に2ポイント取られ、挽回してデュ−スになる前に、決められてしまうというゲ−ムが続き苦戦を強いられます。
山本君の逆クロスの速い中ロブを、長君が深い所からバックでポ−ル回し気味にストレ−トに打ったボ−ルには、大泉君も流石に「参った-」という表情でした。結局、1−Cで負け、決勝リ−グ進出はなりませんでした。

決勝リ−グの結果は、優勝松山、2位武蔵越生、3位川越東、4位川口総合という順位でした。関東選抜大会代表には、松山・武蔵越生の2校に決定、4年連続でこの2校が代表、ここ10年でも8回この2校です。武蔵越生は9年連続!の代表です。

県ベスト8の成績により、3/18・19に開催される「埼玉カップ」に出場する機会を得ました。 
「埼玉カップ」は、東北高(宮城)・宇都宮短大附属高(栃木)など、東日本地区の、全国大会常連校を、埼玉県が招待して、団体戦形式で行われます。県からの参加は、ベスト8校他及び県中学選抜チ−ムです。
良い強化になると思います。

来年の関東県予選は8本シ−ドにランクされます。上位4校とは準々決勝まで当たらない位置です。
上尾高がどのブロックに入るか分かりませんし、準々決勝までの3戦を勝ち抜くのも大変です。そして、準々決勝、過去6年間で準々決勝に進出したのは6回、県インドア大会前までの5回は、すべて0−Aの完敗、ぶ厚い壁となっていました。
今回、県団体戦準々決勝で、初めて!1−Aと接戦に持ち込めたことは、大変大きいことだと思います。今後の頑張りによっては、ベスト4進出の希望が出て来ました!

OBの皆様、本年も現役へのご支援、誠に有難うございました。
来年も、引き続き、ご支援の程、宜しくお願い申し上げます。


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浦和高校ソフトテニス部麗和会
県団体戦 2016年12月31日 10:48