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浦和高校ソフトテニス部麗和会
12月25日快晴のクリスマス、所沢市民体育館に於いて、県新人大会団体戦(11/13)ベスト16校のみが出場できる「県インドア大会兼関東選抜大会県予選会」が行われました。

浦高は団体戦、関東予選、インハイ予選共、32本でしたが、新人大会で16本に入り2年連続3回目の今大会出場を果たしました。強豪上尾高や熊谷高などは出場を逸しています。
県唯一のこのインドア大会に備え、浦高は庄和体育館、さいたま市記念総合体育館で春日部高等と練習を重ねてきました。

1回戦から松山高対川越東高という今年の関東大会団体戦第3位同士の対戦が組まれ、寒いはずの体育館内は、朝から熱く盛り上がっています。
浦高は1回戦、過去5年間で団体戦6連敗中の川越高と対戦。今年も関東予選と10高祭で対戦、1−Aで敗れています。川越高は、県新人大会で、上尾高を破った埼玉平成高に勝ちベスト8、第8シ−ドにランクされています。川越高戦で何より思い出すのは、一昨年の関東予選での大熱戦です。(コラム・応援歌2013/5/8)。先輩達が一生忘れられない引退試合となった対戦校である川越高に、今日こそはリベンジを果たすという決意が、浦高の選手達の顔に見て取れます。

トップバッタ−はキャプテン松永・遠藤ペア。本来のペアの佐川君の肘の怪我で急遽抜擢された遠藤君は、佐川君と同じ1年生の大型選手(183cm)です。松永・佐川ペアは国体県南予選(7/20)で、9年振りの予選突破、県新人大会個人戦(11/7)では32本に入りジャンプアップ、県新人大会団体戦2回戦(朝霞高)3番勝負に勝ち、インドア大会出場の立役者となりました。

勝負の趨勢を左右する第1戦。緊張感漂う中、両ペアの気合いのこもった大きな声がポイントごとに響き渡ります。試合中浦高で最も声を出すファイタ−松永君ですが、相手はより大きな悲鳴のような声で圧倒してきます。加えて、カットサ−ビスを交えた変化に富んだ攻撃に、松永ペアはペ−スを奪われ、1−Cであえなく敗戦。2番手、田端・小倉ペア2人の双肩に託します。

田端・小倉ペアは、初めて組んで出場した慶應大学招待大会(8/23)のエキシビジョンマッチで大学生に勝ち注目され、新人大会県南予選(9/11)では5回勝ち、8年振りの3位入賞の快挙を達成。県大会でも32本と浦高のエ−ス格になっています。
1ゲ−ム目を取られるも、その後、田端君の変幻自在の打球力に小倉君の決定力がかみ合ってくると、一方的に4ゲ−ム連取、1−1のタイに戻しました。

過去、1−1からの3番手勝負にことごとく敗れてきた対川越高戦。今度こその命運を賭けて3番手に起用されたのは、1年生・高橋・大泉ペアです。
高橋・大泉ペアは、入学間もない関東県予選県南予選で、並みいる他校先輩選手を次々に破り、1年生では10年ぶりの県大会出場を果たし、県大会でも第14シ−ドの松山高ペアを破り3回戦進出という衝撃のデビュ−を飾りました。県南支部大会(8/19)ベスト8と9年振りの好成績を挙げ、さいたま市秋季大会(10/25)では、春季大会(4/26)の田端・大日方に続き第3位に入賞。新人大会も連続県出場(64本)を果たしています。
高橋君は与野西中出身、今年のさいたま市クラブ対抗で1部優勝した社会人クラブ「与野軟庭会」でも練習するという熱心さで、つなげるかわす自在のテニスを身に付けた逸材です。
大泉君は熊谷富士見中出身、県北大会優勝など中学時代大活躍。先を読む力がずば抜けています。

川越高の3番手は、今年の10校祭でも対戦している黒川・鹿野ペア、その時はC-1で勝っています。黒川・鹿野ペアは、新人大会西部地区予選個人戦で第16シ−ドながら武蔵越生高ペアに敗れ個人戦県出場を逸しています。その分団体戦に賭ける意気込みが大きいのか、執念の粘りを見せ、先行させてくれません。0-1、1-1、1-2、2-2、2-3、3-3、まさに一進一退。ファイナルゲ−ム、ここで、高橋君の前衛の逆をつくパッシングショットが連発、6-2と王手をかけることが出来ました。よし、貰ったと思ったら、ここからレシ−ブアタックが2本続けて止められるなど、4本連取されデュ−スに持ち込まれてしまいました。「あ−、まただめかも」と不安がよぎる中、インドア特有の長い息詰まるロブラリ−が7本8本と続きます。お互い絶対ミス出来ないラリ−の中で、相手のハイボレ−がわずかにサイドアウト、そしてまた長いラリ−の末、大泉君のスマッシュは決まり、熱戦に終止符が打たれました。溜飲が下がった、とはこういう瞬間のことだと思いました。ようやく川越高に勝て、同時に4年振りの県ベスト8!が決定しました。

準々決勝は、武蔵越生高と対戦、県新人大会の8本決めでも対戦し、0−Aで敗れています。県新人大会団体戦決勝に於いて、個人戦1位2位8本を有し団体戦6大会連続優勝中の松山高に対し、個人戦16本2ペアのみの武蔵越生高が勝ち優勝しています。武蔵越生高は団体戦に強く、関東大会2回、関東選抜大会に1回優勝しています。関東選抜大会は過去3年間2位、3位、3位と上位常連校になっています。部員数も松山高、川越東高と並んで多く、試合の時は寒い体育館内にもかかわらず応援団も選手と同じ半袖のシャツで応援します。20名以上は来ている保護者も揃いの黄色いシャツを着て、応援です。試合前の乱打やチェンジサイズの時には、全員声を揃えて「行っけ−行け行け−、押っせ−、押せ押せ−」とコ−ルが始まります。そして最後に武蔵越生高独自のフレ−ズ「お前がやらなきゃ誰がやる!」と締めます。

第1試合は、田端・小倉−中島・齋藤戦。県新人戦と時と同じ対戦となりました。2−Cで敗れた前回は、途中まで競る場面もありましたが、今回は0−C。インドア特に板目が真横のインドアでカットサ−ビスをやられるとなかなか攻略が難しく、また仕掛けると、単につなげず、切り返してくる中島選手の巧さと齋藤選手の正確なプレ−に完敗を喫しました。
第2試合は高橋・大泉−本田・田中戦。武蔵越生高は今大会、新人大会に続き優勝するのですが、本田・田中ペアは、この試合も含め、4試合C−0、対松山高戦のみC−1という素晴らしい働きでした。個人戦は32本止まりだったのを考えるとインドアに強いペアだと言えます。派手なプレ−はなく、堅実なプレ−に徹して、なんとなく勝っているという感じです。高橋・大泉戦も高橋君や大泉君のミスばかりが目立ちました。本田・田中ペアにunforced error がほとんどない為、目立ったのだと思われます。

1月9日に同じ所沢市民体育館で行われる関東選抜大会の埼玉代表は、武蔵越生高と松山高に決まりました。関東選抜大会では、出場16校中6校が、3月28日・29日、名古屋で行われる全日本選抜大会(36校)に出場できます。今年、数々の好成績を納めてきた浦高は、最後も県ベスト8という有終の美を飾り、締めくくることが出来ました。顧問の秋山先生の熱心なご指導が、選手達のやる気を高め、素晴らしい結果を残すことが出来た一番の要因だと思います。特に他校との練習試合を積極的に推し進めたことが実力向上に寄与したと思います。

OB会も今年1年間頑張って支援してまいりました。主な現役支援活動は次の通りです。
強化委員会(岸本委員長)による指導、神山会長中心に「新年激励会」・「春大会直前激励会」・「合宿激励会」の開催、多くのOBの参加による「現役OB対抗戦」の開催、ボ−ル15ダ−ス・浦高名入りタオルの贈呈、大会ごとに差し入れ(スポ−ツ飲料、チョコなど)21回。

2016年、関東大会、インハイ出場が現実となる飛躍の年となるよう、より一層の支援をしていこうと思います。引き続き、OBの皆様のご支援ご協力をお願い申し上げます。


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有終の美 2015年12月30日 17:55